先日、キャバクラ嬢と店外デートに行ってきた時の話。
その子の仮名を「りりか」とする。
彼女はミュージカルや映画などのショーが好きだったので、
新宿のショーパブに行くことにした。
夜の歌舞伎町、場所はホストクラブが立ち並ぶ歓楽街のど真ん中のビルだった。
当日、現地で待ち合わせしていたら、彼女は20分ほど遅れて姿を表した。
俺が好きだといった、前回のデートの時と同じ服装でやってきた。
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暗く、アンダーグラウンドな雰囲気の店内。
広さは教室2~3組ほどで、中央に大きなステージがあった。
そのお店は、ショーが始まる前にキャストの人達が来てお相手してくれる。
お客様ありきの仕事だけあって
キャストの方はコミュニケーション力抜群で、会話をリードしてくれて
トーク上手でない俺にとって助けられたという気持ちが強かった。
しばらく他愛もない会話を繰り広げていたさなか
キャストのお兄さんが質問してきた。
「2人ともクリスマスに欲しい物とかあるんですか?」
りりか「ブルガリの腕時計が欲しい!」
・・・
その時、俺は何も言えなかった。
ブルガリの腕時計の値段を調べたら、
ピンキリではあるが安いものでも10万~、高いものだと100万以上もする。
今の俺には到底出せる額ではない。
手取り20万円、ボーナスゼロの俺が出せる額ではない。
金があったら…もっと金があったら…
だがしかし、彼女というわけでもなく
クリスマス前に、一介のキャバクラ嬢と疑似恋愛しているだけではないのかと冷静になる。
そもそも前回のデートの時、金の腕時計をつけていた気がするが、どうして今日はつけていないんだ?
りりかのことは好きだ。
だが、一時の感情に流され、アニバーサリーの度にプレゼントを渡していたら
俺は消費者金融に通い続ける未来になり、ノーマネーでフィニッシュだ。
脳内で自問自答を繰り返している刹那、聞き返された。
りりか「みっちぇるさんは何か欲しいものないの?」
・・・
その時、俺は何も言えなかった。
クリスマスにプレゼントをもらうことなど考えたことも無かった。
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この季節になると、飲み会の席でよく話題になることがある。
「クリスマスプレゼントいつまでもらってた?」
幼き頃を振り返ると、俺はクリスマスにプレゼントをもらったことが一度も無かった。
誕生日、クリスマス、何かの記念日…
そういったイベントを大事にしているかどうかは、過去の家庭環境によって決まるらしい。
クリスマスにはプレゼントがもらえる、家族や友達と集まって食事を楽しむ。
そんなごく当たり前のような日常が羨ましかった。
そして俺は答えた。
俺「りりかが欲し」
りりか「それはダメ」
クリスマスなんて大嫌いだ。
P.S ショーはメチャメチャ面白かったです











